【小ネタ】CloudWatchダッシュボードのタイムゾーンが設定される仕組みと現地時間で固定にする方法を確認してみた
CloudWatchダッシュボードのタイムゾーンがUTCになってるぞ..
こんにちは!AWS事業本部のおつまみです。
みなさん、CloudWatchダッシュボード使っていますか?
CloudWatchは、AWSリソースのパフォーマンスと可用性に関するメトリクスを収集し、これらのデータを視覚化するためのダッシュボードを提供しています。
このCloudWatchダッシュボードではタイムゾーンを現地時間で表示することができます。
ある日、現地時間で表示するように設定したはずのCloudWatchダッシュボードが協定世界時(UTC)に戻っていました。。
そこで今回は協定世界時(UTC)に戻る条件と固定で現地時間に設定したままにする方法をご紹介します。
いきなり結論
- 協定世界時(UTC)に戻る条件
- LocalStorageの削除
- 固定で現地時間に設定したままにする方法
- 基本LocalStorageは明示的に削除しない限り、固定になります。
- ただしChormeの場合、[Cookieと他のサイトデータ]削除時にLocalStorageも削除されます。削除してしまった場合は再度、手動での設定が必要になります。
CloudWatchダッシュボードの現地時間 = ブラウザを開いたPCのタイムゾーン
CloudWatchダッシュボードの現地時間は、 自分の使用しているPCのタイムゾーンになります。
Macの場合は「設定」→「日付と時刻」から確認できます。
ただしAWSは、デフォルトで協定世界時(UTC)を使用します。
そのため、CloudWatchダッシュボードの初期表示時は協定世界時(UTC)で表示がされます。
このタイムゾーンはブラウザの検証ツールで確認すると、このようにブラウザのLocalStorageにtimezone
として保存されています。初期表示時はこのようにUTC
になっています。
そのため、1度タイムゾーンを現地時間(ローカル)に変更すると、次回表示時も現地時間で設定されます。
ただし、Chromeの場合、[Cookieと他のサイトデータ]削除時にLocalStorageも削除されます。
「CookieとLocalStorageってどう違うの?」
CookieとLocalStorageは、両方ともブラウザ内にデータを保存するための仕組みです。
ただし、データの保存場所や扱いやすさ、容量制限、有効期限、セキュリティなどの面で異なる特徴を持っています。詳細はこちらのサイトが参考になりました。
Cache・Session・Cookie・WebStorage・IndexedDBのデータ保管の違い
協定世界時(UTC)に戻る条件を確認してみた
テスト用のCloudWatchダッシュボードを作成し、LocalStorageの削除で協定世界時(UTC)に戻るかを確認してみます。
1. CloudWatchダッシュボードを現地時間に設定
任意のCloudWatchダッシュボードを作成しました。初期表示時は協定世界時(UTC)になっているため、[カスタム]より[Local time zone]を選択し、[適用]を選択します。
時刻が現地時間で設定されました。
ブラウザの検証ツールで確認すると、timezone
はLOCAL
として保存されています。
2. LocalStorageの削除
ブラウザのLocalStorageを削除します。 Chromeの場合、[設定]→[プライバシーとセキュリティ]→[閲覧履歴データの削除]で[Cookieと他のサイトデータ]にチェックがついていることを確認し、[データを削除]を選択します。
3. 再度マネジメントコンソールにサインイン
Cookie削除後、サインインを要求されます。
そのため、再度マネジメントコンソールにサインインします。
CloudWatchダッシュボードを再表示してみます。協定世界時(UTC)に戻ってしまうことを確認できました。
4. LocalStorageを削除せずに再度マネジメントコンソールにサインイン
念の為、LocalStorageを削除せずに再度マネジメントコンソールにサインインした場合に現地時間で表示されるのか確認してみました。無事、現地時間のまま表示されました。
さいごに
今回はCloudWatchダッシュボードのタイムゾーンが設定される仕組みと現地時間で固定にする方法を紹介しました。
普段CloudWatchダッシュボードを運用で使っている方のお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
以上、おつまみ(@AWS11077)でした!